水素自動車

水素自動車

人の技術が創りだした、次世代の自動車

世の中は常に技術進歩を遂げている、テレビしかり携帯ししかり、ゲーム機しかり音楽プレイヤー云々と、あらゆるものがかつてあった形から進化し続けている。今にして思う、携帯電話は鞄並みに兄妹だったものが今や小型パソコン並みの高機能スマートフォンとして手のひらサイズまでに縮小され、テレビもブラウン管からデジタル放送対応の薄型テレビへと変貌を遂げた。あれか、人類の発達という側面もあるがどことなく別の意味で衰退の一途を辿っていると言っても過言ではないかもしれません。大きさという意味ではかつての日本人よりも背丈が伸びて嬉しく思っている人がいるものの、それでも海外と比べたら寸胴短足というレッテル感が拭いきれなくて落ち込んでいる人もいるはず。

まぁそんな話はどうでもいいだろう、有史の話をするならば人間が過去から現代に至るまで様々な進化を魅せつけている。中でも一番の革命期といえば19世紀後半において現在、ギリシャ問題で揺れるに揺れまくっているEU圏で起こった『産業革命』だ。この時より、人は機械という塊を使用する生活へとシフトしていきます。やがては世界大戦へと発展し、日本は自分たちこそ世界を統べる覇者なり、などと厨二病全開のアホ丸出しな感が出て、最終的に統べるどころか滑ってしまったという痛い歴史がある。個人的な主観まっしぐらな意見だが、筆者的に世界大戦は忘れてはいけないものだが、日本の愚行についてはぜひとも肯定しておきたい。

その話もいいとして、終戦後の日本は敗戦国という肩書から脱するために経済発展に尽力する歴史へと変化していった。経済特需にも恵まれて高度経済期を何度と無く迎えた結果、平成に突入する際に泡のように立ち上がってあっという間に掻き消えた頃には、日本は先進国というプライドを持つまでに至る。そうして日本が世界へと誇る技術として評価され続けているのが、自動車だ。自動車は世界有数とまで言われるほど高い評価を受け続けており、産業としても日本経済を支える重要なパイプとして機能しています。

しかし自動車も日々進化し続けている、産業革命期における自動車の原型から現代の自動車は見比べる必要もないほど進化した。その中でも現在次世代型の自動車として注目していきたいと言われているのが、『水素自動車』についてだ。ここではそんな水素自動車について話をしていこう。

水素自動車とは何か

まず最初に水素自動車とは何ぞや、という話だ。平たく言えば水素自動車とは水素をエネルギーとするエンジンを搭載したものだ。そのままといえばそのままだが、ただ水素自動車といっても1つにくくられるものではないのです。水素自動車とは一般的に、

TYPE-A:ガソリンやディーゼルエンジンを改良したもの

TYPE-B:燃料電池で発電させるもの

この2つのタイプに分けることが出来ます。ディーゼルエンジンやガソリンが問題とされているのは言うまでもありません、環境問題を意識して排気ガスを少なくしていこうという取り組みは現在進行形で進んでいる。自動車を運転している人は最低限知識として備えていることだと思います、環境に優しい自動車として挙げられる『電気自動車』というのも開発されています。電気自動車については色々と技術的にクリアしなければならない点があるため、いまだ実用化段階までに至っていないものの次世代型の自動車として注目されている点については間違いないでしょう。

水素自動車が誕生した経緯

そんな水素自動車が誕生した背景事情を調べてみると、遡ること、なんていうほど昔ではありませんが今から40年ほど前のことだ。現在の東京都市大学に在籍していた大学教授が、市販されていたエンジンを研究材料として開発を続けていた結果、水素燃料エンジンを開発する技術の開拓に成功したのです。これにより、日本は水素自動車というこれまで理論として存在していたものの、形に出来なかった自動車のスタイルを設計する事に成功し、本格的な産業として取り入れていくこととなる。

その後は1990年代にこちらも大手自動車メーカーであるマツダ・BMWが先駆となって水素自動車のエンジン部分の開発へ着手するようになる。その開発からおよそ16年後に文字通り水素エンジンの開発に成功したのです。この開発は世界35ヶ所にて特許を取得するまでにいたり、技術成果は日本独占のものとなっています。文字通り、水素と水を燃料として駆動する。

一見するとトヨタが開発したのかと思った人もいるが、マツダ・BMWによってエンジン開発が進められていたというのは少し意外な歴史ではないだろうか。世界最高峰の自動車メーカーとして名を馳せているトヨタでも、そうしたところまで先駆となっているわけではないようです。

燃料タンクの構造

従来の燃料となるガソリンを使用するのではなく、水素を利用した燃料で自動車を運転することになる。ここで1つ気になるのが燃料となる水素を補充する燃料タンクの存在だ。別に今までどおりのものでいいのではないかと思ったが、調べてみるとそうも行かないようです。というのも水素を燃料とする場合にはタンクの大きさは従来よりも大きくしなければならないという、構造から改編する必要があったのです。

これまで燃料タンクの大きさは『15MPa級』でしたが、その後の研究によって『35MPa級』が完成するも、これでは通常のガソリンを動力源とする自動車と同じ走行距離を走ることは出来ないということが判明した。その後水素自動車を起動するために必要な燃料タンクの理想的な大きさとして、『70MPa級』の高圧タンクを開発しなければ水素自動車を作っても意味が無いことが判明する。こうした指摘を受けて各メーカーもタンクの大きさを意識した開発を行っていきます。例としてあげると、日産では最新技術の一環としてタンクの大きさを従来の30%程度増加させています。

明るい未来が待っている?

自動車についてこだわりを持っている人にはとても興味深い話だろう、それ以外の自動車を使用している人でも便利にあれば使用したいと思っている人もいるでしょう。しかし、水素自動車の先行きとしてはあまり見通しが良いと言えたものでもないでしょう。水素自動車が開発されたというのも気になるところですが、肝心の水素自動車について何も知らないとただ最新の自動車は良いと思って利用するのは、ちょっと危ない。

これより先は水素自動車について、色々と取り上げつつ話をしていこう。

「水素自動車」と「水素・燃料電池」の未来を考える