相性の悪さ

相性の悪さ

水素だからこそ出る問題

水素そのものの確保という点も問題としてあげられるが、他にも問題点は存在している。次に取り上げるのは水素という原子だからこそ気になる点だ。そもそも水素と呼ばれるものは、人間の肉眼では確認することは出来ません。水素分子となる元はとても極小となっているため、燃料タンク内で電気分解されて発生しても手に取るように目的のものは確認できない。ただ問題は見えないからという点ではない、極小という大きさの問題に直結するのです。

いくら燃料だからといっても、水素と金属は元から相性が決してよろしくない。その中でも一番タチが悪いのが、飛散している水素が金属に付着すると化学変化を起こして金属を脆くさせてしまう原因にも繋がってしまうのです。この状態のことを『水素脆化』という現象を引き起こしてしまう。エンジン内部でこのような現象が発生したらどんなことになるかは言うまでもないだろう、当然水素自動車そのものの運転にも支障をきたすことは目に見えてしまい、安全な走行も満足に行えなくなってしまう。

ここではそんな問題としてあげられる『水素脆化』という点について考えてみよう。

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水素脆化とは

少し触れただけなのもあれなので、水素脆化という現象について触れていこう。これは大気中に漂っている水素が金属、特に鋼材の強度を減少させてしまうことを意味している。これら現象が引き起こされる原因としてあげられるのは、腐食・溶接・酸洗浄・電気メッキといったものにも関係している。水素によって金属関係は大きなダメージを負うことになってしまうのです。水素自動車のエンジン内部はそれら水素脆化が発生しないよう工夫がなされており、水素を吸収しないように内部を工夫しなければならないのだ。

水素が吸収されると発生してしまう破壊現象、これは遅れ破壊とも呼ばれていますがこうした破壊が特に発生しやすくなっているのは引張応力の掛かる箇所や応力の集中する部分で起こりやすくなっている。この問題、実は今に始まったわけではなくかなり昔から認識されていた、水素が金属に触れることで発生する問題として確認されていた。

その場しのぎで乗り切っていた

昔からあった問題、それが今になっても解決できていないという。それなのに水素自動車をとりあえず完成させて販売しているというのだから、正直無謀とも言える。そもそもこの問題が起こった時には当時どのようにして凌いでいたのかという点も気になる。調べてみると、水素感受性の小さな材料での使用を制限したり、脱水素処理を施すといった方法で乗り切っていたという。つまり水素脆化という問題があるにも関わらず、この問題を解決する手立てを見つけていないという。

水素自動車だけではない、現代になればなるほど高度な技術を用いるためにはそれ相応の素材を利用しなければならない。必然的に高性能な部品を使用しなければならないため、それらが水素脆化を引き起こすものなら修理という面で一番気になる値段が恐ろしいことになる。多少の修理費については目を瞑ることは出来ても、その値段が数十万や100万単位という値段にまで膨れ上がってしまったら消費者の財布事情を考えると、とてもではないが負担しきれるものではないのは目に見えている。水素自動車が市場に進出している状況を考えると、水素脆化は早急に解決しておかなければならない問題といえるだろう。

根本的な原因は不明

ですが水素脆化が起こらないようにしようとはいっても、この問題がどうして発生してしまうのかという点が解明されていない面もある。勿論研究は続けられているが、どんなに時間を掛けて調べても現在までにどうして発生してしまうのか、不明のままとなっているのです。今後も解明するための研究は続けられていくと思いますが、解き明かされるまでもう少し時間を要するだろう。

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水素がもたらす金属影響

水素自動車の燃料を採取するために必要な水素を化石燃料から確保することで環境問題に影響を与え、燃料となる水素を自動車内部で飛散して重要な鋼材に付着してしまうと腐食や溶接と言った水素脆化という問題が発生する。見れば見るほど課題となる点が浮かび上がってくるから摩訶不思議だ。宣伝されている内容を見ると、『安全・安心・ECOな自動車を実現』などと謳っているから滑稽だ。メーカーにすればこうした問題が必ずしも発生するわけではないと自信があるのかもしれませんが、消費者視点でメーカーがいう発言を全て真に受けて信用する人もいないと思う。

最悪の場合、何が起こるかわかったものではないと思えば水素自動車ではなく通常の自動車を購入したほうがまだリスク回避出来ていると分析できるのではないか。何事も危険はつきものだが、自動車事故に繋がるような大きな事態には遭遇したくない。水素は良いという宣伝をそのまま鵜呑みしていると後から自分が痛い目を合うこともあるので、そこのところも注意したい。

「水素自動車」と「水素・燃料電池」の未来を考える